業者選びやデジタル遺品など、
遺品整理で注意すべきことをご紹介

遺品整理をスムーズに行うには業者選びがとても重要です。この記事では、業者選びのポイントと、近年、遺品整理において課題となっているデジタル遺品などについてご紹介しています。

遺品整理で注意すべきこと

大切なご家族が亡くなられたあと、ご遺族を待ち受けているのは葬儀だけではありません。さまざまな手続きや申請を行うとともに、故人の所有していた貴重品を含む遺品を整理する必要があります。遺品整理は、遺品の仕分けだけではなく、家や部屋の清掃も必要な場合があるので、かなりの重労働です。ご遺族だけで遺品整理をしようとすると、まず何をしたらよいのかすらわからないという方もいらっしゃいます。

今の世の中は、コンピュータやスマートフォンなしでは生きられないデジタル社会です。しかし、これらの便利なデジタル機器が、遺品整理において大きな課題になっていることは否定できません。この記事では、遺品整理を実行するうえで注意すべきことについて解説しています。何よりも重要なことは業者選びなので、まずはそこからスタートしましょう。

遺品整理業者選び

一昔前は、遺品整理といえば遺族だけで行うことが当たり前でした。しかし、高齢化社会の進行や核家族化により、葬儀や遺品整理の形は大きく変化しています。葬儀はシンプルに、そして自由な方向へと変化し、遺品整理も遺品整理業者に依頼することが増えています。遺品整理は、相続にも関わる重要な書類や物品も仕分けなければならないので、業者に任せるのは不安だという方も少なくありません。
実際、ニーズの増加から異業種からの新規参入が相次ぎ、トラブルが発生しているという話も耳にします。しかし、遺品整理を誰にも頼らずに行うことは現実的ではありません。そのため、依頼する側としては、信頼できる遺品整理業者を選ぶ必要があるのです。遺品整理業者を選ぶ際は、以下のような点に注意しましょう。

複数の業者に見積もりを依頼

遺品整理を業者に依頼する際は、必ず複数の業者に見積もりを依頼します。見積もりの際に業者の態度をチェックすることもできますし、何より見積もりを比較することが可能です。ただし、含まれるサービス、含まれないサービスについては、しっかり確認する必要があります。
また、見積もりが安い業者が優れた業者であるとは限りません。見積もりを依頼することには、大まかに相場を把握するという目的もあります。そのため、高いにしても安いにしても大幅に相場から外れず、好感の持てた業者に作業を依頼すべきです。直感的なものも必要とされるのでかんたんではありませんが、これも業者選びでは重要な要素なので押さえておきましょう。

見積もりを出してもらったら、その内容を確認することも重要です。とにかく不明な点については質問してはっきりさせておきましょう。

キャンセル料や追加料金の確認

遺品整理業者は、物品の仕分けや処分のほかにも、遺品整理に関わる幅広いサービスを提供しています。しかし、その多くはオプションサービスなので、サービスを追加すればするほど料金が高くなることがあります。また、依頼をキャンセルする場合にキャンセル料を設定している業者もありますので、これらの料金についても必ず確認しておきましょう。

作業日は、できれば立ち会い可能な日に設定

慎重に業者を選んでも、やはり他人に遺品を整理させることに抵抗感を覚えるという方はいらっしゃいます。重要な書類や物品が見つかる可能性も十分にありますので、遺品整理の作業日は、できれば立ち会いが可能な日に設定しましょう。ご遺族の中には、どうしても業者に依頼することに反対だという方もいらっしゃる可能性があります。しかし、そのような方でも、立ち会いが可能なのであれば安心できるのではないでしょうか。

業者が必要な許可を所持しているか確認

近年、遺品整理で発生しているトラブルの多くは、違法に物品を回収している悪徳業者によるものです。このような業者の多くはモグリであり、家庭から遺品を回収するための許可を得ていないことがあります。家庭から遺品を回収するには、一般廃棄物処理業の許可が必須です。そのほか、物品の買い取りを行うには古物商許可が必要なので、それぞれ確認しておきましょう。

デジタル遺品について

インターネット、スマートフォン社会になり、急速に表面化している問題があります。それはデジタル遺品の問題です。デジタル遺品とは、亡くなられた方が使用していたパソコンやスマホの中に含まれるデータのことを指します。これらのデータには、画像や動画だけではなく、遺言書や銀行のデータなど、重要な情報が数多く含まれている可能性がありますが、パスワードにより保護されているため、対処がとても難しいのです。

スマートフォンを利用して株やFX取引を行っている方は多くいらっしゃいます。しかし、その口座の持ち主が亡くなり、ご遺族も口座の存在を知らずにそのまま放置してしまうと、最悪の場合、データを失うというリスクもあります。そのため、故人が使っていたパソコンやスマートフォンに含まれるデジタル遺品への対処は、ご遺族にとってとても重要なのです。

しかし、パスワードがわからなければ対処のしようがありません。デジタル遺品には、銀行や証券口座以外にも、SNSやブログのアカウント、eメールアカウント、クラウドサービスなど、数え上げるとキリがないほど多くのものが含まれます。

デジタル遺品を整理する場合、最も望ましいのは「生前整理」ですが、人は必ずしも準備をして亡くなれるわけではありません。パスワードがわからない場合は、何度もトライしてもロックされてしまい、問題を悪化させるだけなので、必ず専門の業者に相談しましょう。

特殊清掃について

孤独死も少子高齢化社会の弊害といえるかもしれません。身寄りのない方が亡くなると、亡くなられたことに長い間気づかれないことがあります。自然死だけではなく、自殺などのケースも含まれ、多くの場合、ご遺体は腐乱した状態で発見されます。

亡くなられた方が賃貸物件にお住まいだった場合は、遺品整理ももちろん行わなければなりませんが、原状回復の義務もあるため、特殊清掃を依頼しなければなりません。

特殊清掃は、警察による現場検証が終わってから依頼します。特殊清掃は、文字どおり、特殊な技術により消臭や殺菌を行う清掃です。これを終えてから遺品整理に移ることになりますが、特殊清掃に対応している遺品処理業者もあります。

遺品整理はやるべきことがたくさん

人が亡くなると、遺品の仕分けだけではなく、売却可能な物は売却するとともに、名義変更や申告・届出など、やるべきことがたくさんあります。葬儀も含め、ご遺族は多忙を極めるため、信頼できる遺品整理業者にサポートしてもらうことは、ご遺族の負担を軽減できるという点で、とても意味のあることです。

千葉県全域で遺品整理を行っている「かたづけレスキュー千葉」では、ご遺族のお気持ちに寄り添い、換金が可能な物品や不用品問わず、思い出の詰まった遺品を大切に扱っています。これも遺品整理士が在籍し、遺品整理を知り尽くしているからこそできることです。遺品整理に関連するハウスクリーニングなどのサービスにも対応しておりますので、千葉県内で遺品整理をお考えの方は、ぜひ、「かたづけレスキュー千葉」までご連絡ください。